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[C75] むふぅ~ ( =ω=) -3

おぉ~ 迫力の展開っ
読み応えバッチリです!
久しぶりだけどやはり面白い♪
ゆるゆる~っと更新がんばです(^^*)

幼い・・・目を奪われる・・・やはりためごろう、ロリコn(

[C76] (;゚д゚)

まさかここまで放置していて、見ていてくれていたとは…
感動のあまり言葉もない。
しかもコメントまで゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+

ん?あ、ためごろうから伝言です。

ちっちゃいは正義だそうです。
  • 2009-08-21
  • 七崎詩祈
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『命の名』

幼いながらに蛍慈のつれてきた少女に目を奪われた。
目を奪われるとはこのようなことを言うのだろう、その瞳を捉えた瞳は逸らすことができずにただ少女のみを捉え続けた。
いや、少女と呼ぶには整った顔立ち 女と呼ぶにはまだ幾許か若かろう。
薄い紅に染まる瞳は気の強そうな鋭さを持ちながら、蛍慈の後ろに隠れて今は警戒した猫のように忙しなく周囲を見渡す。その動きに従うように二つに結んだ薄氷色のお下げが細かい細雪のように空を踊る。
紅い瞳に、氷色の髪が対照的でひどく印象的だった。

「ためごろう、頼みがある」
「その名で呼ぶなと言っているだろう。いきなり尋ねてきてなんだこの馬鹿蛍慈」

私は仕事机から顔をあげ付き合いの長い友人に軽口を叩く。
いつものノリいつもの軽口、すべてはいつもどおりだ。
そんな私を見ながら蛍慈は私の前に少女を押し出して、口唇を吊り上げカカカと笑いながらこう言った。

「実はな、こいつに名をやって欲しい」
サイドティアーズ:ためごろう
     『命名』


急ぎ先行した詩祈とウェヌスに合流すべく狭い地下水道を翔る。
途中詩祈が撃ち漏らしたであろう奴等を焼き払いながら進むと曲がり角の先のほうからタイガー○ョットなる叫び声が聞こえてきた。

「ふん、遊び半分で戦っているとそのうち痛い目を見るぞ」

届かない忠告を漏らしながら羽の動きを早める。
彼女にとって蛍慈は父親であり憧れの人物だったのだろう。彼女の動きの端々言葉の数々には蛍慈の面影が強く見られる。
故意か自然かは判断しきれないが、彼女の行動指針は蛍慈の価値観に良く似ている。
そして、蛍慈が父親ならば私はさながら親戚といったところか。時偶にしか会うことはないが、それでも可愛くその成長が楽しみという心には偽りはない。
今でこそ口喧しい小娘だが、当時は素直な子だったのだが…
むぅ、昔を懐かしむのは年寄りくさいとまた言われてしまうな。そういえば私がデュアルジョブユーザーであることが詩祈にばれてしまったのだ、今まで手加減していたことがばれたようだし、また口喧しく罵られそうだな。何かしら言い訳を考えておかなければならぬかもしれん。

そんな事を考えながら角を曲がると、そこには信じ難い光景があった。
あまりの光景に言葉が途切れ、思考が停滞する。

そこには私が見惚れた雪色の髪は無く、漆黒の艶やかな髪をしたドミニオンの少女がいた。

「「そんな馬鹿な・・・」」

前方で足元を見つめながら同じ単語をつぶやく少女のことなど頭に入らなかった。
そこにいたのは紛れもなく自分の知っている少女。
だが、そこにいたのは嘗て心奪われた雪色の少女ではなかった。

「実はな、こいつに名をやって欲しい」

そういう蛍慈はニヤニヤと笑いながら連れてきた少女の肩をぽんぽんと叩き、状況が理解できていない私を見て楽しんでいる。
こうにやけ面をされていては皮肉の一つでも言いたくなるものだろう?
「・・・拾ってきた犬猫じゃあるまい、いきなり名をつけろといわれてもなぁ?まずは理由を説明しろよ」
「や、これが実は拾ったんだわ」

あっさりと私に皮肉を返しあたりに微妙な沈黙が舞い降ろす蛍慈こいつの微妙な天然具合もさらに磨きがかかってきている。
相変わらずニヤニヤとこちらを見る蛍慈にため息混じりにそれをいなす私
そしてその間でオロオロと私達の顔を見ている少女。

「とりあえず理由を話せ、拾ったといわれておいそれと納得できるものか。彼女の身元とかはどうなってるんだ?」
「お手上げだね、今のところ雪音に頼んで身元をさらって貰ってるがこの年の冒険者で行方不明になってる人数はかなり多いからな。最近はむしろこのぐらいの歳の冒険者の方が多いと来た。いくら雪音の情報網でもすぐには見つからんとよ、つーわけで記憶が戻るまで、もしくは自立ができるまでは俺たちで面倒を見てやろうってことになってな」

あっけらかんと とんでもないことを言う
彼はいつだってそうだ 豪放落雷に竹を縦に割ったように己の意思をはっきりと話す。その分敵も多いようだが その気質からか味方となる者がそれ以上に多い。かくいう私も今では彼とは良い仲間だと思っている。その人たらしたる魅力が彼の最大の武器なのかもしれない。

「そうか雪音さんが探しているなら近いうちに決着がつきそうだな、しかし蛍慈お前たちにはこの前娘さんが生まれたばかりじゃないのか?お前たちだけで面倒を見るのはいささか大変ではないか?」
「あ?何言ってんだ?さっき言った俺たちってのは俺とお前だぜ?だからお前には名付け親になってもらおうと思ってな」

「は?」

何を言ってるのだこの男は?
私がこの娘の親?
ありえない。私はまだ未婚だぞ。いきなり一児の親になんてなってたまるものか。

「断る。寝言は寝て言え」
「そう言うなって、俺にも雪音にもドミニオンの名前の付け方なんかしらねえんだもんよ、ここはドミニオンの代表様に頼るのは間違いじゃあるめぇ」

そう一刀両断の元に切り伏せたつもりでも彼はニヤニヤと笑い交わしながら私との距離を詰めてくる。

「名など好きにつけるが良いだろう、ドミニオン界とていろんな名が溢れている。それこそ十人十色だ、彼女の場合家名もわからぬのだから名前に関してのしきたりも関係あるまい」
「そうか、じゃあ雪桜なんてどうだ?」
蛍慈は思考時間0で返答してきた。こいつ最初から色々考えていたな?
「まて、お前はどうして名前に雪をつけたがる雪蛍ちゃんはお前の娘だから妥協はしたが お前は知り合いを雪まみれにするつもりか」
いくら種族間結婚という難題を超えたといってもこれだけは譲れない、いくら親馬鹿にも限度がある。よそ様の子供にまでそんなものを押し付けていいわけがない。
「てめえ俺と雪音の愛の結晶にケチをつけるつもりか ああん?買うぞ?てめえのケンカなら金出してでも買ってやるぞ?」
そんな親切心とは裏腹にいつもの調子か彼はけんか腰で私にけんかを吹っかけてくる。
つまりいつものパターンか
「上等じゃないか。そろそろお前との決着もつけないといけないだろうしな、勝敗条件はどうする」
「はっは~ん いいじゃねーか それなら勝敗条件はこいつの名前勝負だ 判定人はこいつ本人俺からの案は「雪桜」だ後はお前が決めるだけだぜ~。っま心優しい俺としてはなんも知らないお前のために二日ほどこの子をお前に預けてやるぜ」
「良いだろう、貴様のそのひねくれた命名センスをぶち壊すような名前をつけてやろう」
結局、私も彼を憎めない者の一人なのだろう。彼もそれがわかっていてこんな形で願い出てきたのだろう・・・きっと・・・
だから引き受けたのかもしれない。
彼女の名付け親を。


「それで?君は何を這い回ってるんだいウェヌス嬢」
あまりの衝撃に過去の記憶が甦ってしまったが、先ほどから足元をズリズリと這い回られていては昔を懐かしめない。
「出てきていきなりボーっと立っていらっしゃる代表さんに言われたくはありませんが・・・ もう少しであのメイオウの正体がつかめそうなのであの鎧の破片を探しているのです」
メイオウ?
そういわれ視線をふと詩祈のほうへ向けると、両腕をだらりと垂らした黒髪のドミニオンがメイオウと一進一退の攻防を繰り返している。
やはりあの動きは詩祈だが、やはり髪の毛が黒くなっている…
しかし、なんだあのメイオウは? 動きは緩慢なくせにその攻撃力は普通のメイオウのそれを遥かに超えている。
「なんだアレは?新手のアンデットか?メイオウのアンデットとは…いや…魔力の流れがおかしい?」
あの手の己の体躯の損害を気にしないで戦うモンスターはアンデット系が多いがしかし…あの魔力の流れは…
「はい。おそらくはデコイ、いえマリオネットといった方が正しいかもしれません」
「その言い方をみると操っているのが誰かまで突き止めたのか?」
「十中八九、先程の大量のゴキブリの中の1匹かと」
つまり最初の大量のゴキブリは木を隠した森といった具合なのだろう。
多くの仲間のダミーを操り、自分の存在をできるだけ目立たせなくし、損害を気にしなくて良い大火力を持って敵を粉砕する。
戦略としては見事だな。
「厄介だな… 視界を埋め尽す程の奴らの中から、特定の一匹を見つけ出すのか…」
しかも相手がどんな姿をしているか分からないのだ、下手をすればすべてがすべて同じ姿をしていてもおかしくはない。
そうなのであれば手間どころの騒ぎではない。
面倒だな… 地下道を崩して封じるか?
そんな物騒なことを考えているとウェヌスからうれしい答えが返ってきた。
「あまり自信はないのですが、もしかするとその本体がどこにいるかは分かるかもしれません」
「ほぉ?魔力でも辿るのか?」
これだけ大量の蟲をそして死体といえどもメイオウを操っているのだ例え小虫といえど操る魔力は相当のものだろう。
ならばそれを辿れば自ずとその本体へとたどり着けるだろう。
しかし、私でさえ地下水道内に充満している魔力の渦に辿りきれていないのだ。これを辿れるというのならドルイドにしているには勿体ないだろう、その才能はマリオネストならばギルドマスターに匹敵もしよう。
「いえ、この魔力の充満した空間ではメイオウの周辺ということだということしか分かりません。ですが、そこから推理は可能です。…おそらく大量の同じ姿をした昆虫は囮です。そしてあのメイオウから感じる魔力からして、操っている本体はメイオウの一部となっています。さらに、先ほどの七崎さんとの戦闘にてメイオウは前足がなくなっていることに気がつきませんでした。つまり本体のいる位置から正面は死角になっているのではないでしょうか?」
あてずっぽうの大まかの攻撃、さらには全面に集中している鎧決め手は失った前足か…
十分に可能性としては理解できる。だが、戦闘を前提にしたデコイになのに死角を作るのは何故だ?
死体の神経系の問題か?――いや、神経系の問題ならばそれこそ神経端末の集中している脳にでも入り込めば問題ないはずだ。アンデットとしての弱点を忌避したのか?実際あのメイオウは脳天にレヴァンテインを突き刺されている。実際あそこに巣食っていたのならあの一撃で落ちていてもおかしくない。替えの効く体だからこその安全優先なのか?
―――ッチ考えれば考える程分けが分からなくなる。そもそもあんな未知の生物の行動原理など考えるだけ損だ。
「なるほど。ならば君はそれを踏まえて本体はどこにいると思う?」
神経系の集合している場所、下前方が死角。これを踏まえると考えられるのは―――

わが意を得たりと真摯な面持ちで微笑を浮かべるウェヌス。
それの表情をみてうなずく代表。
二人は声を合わせて答えにたどり着く。

『背骨』

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七崎詩祈

Author:七崎詩祈
暴走が暴走を呼び暴走に到る

走り突っ込み省みぬ。

この生き様を貴方にも

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