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[C71]

一気のウェヌスさん活動し始めましたねぇ
ターンアンデット使えるなら、詩祈さんに回復してあげてくださいな。って思うのはボクだけ(´・ω・`)?

そしてためごろうに一体何があったのでしょうか・・・!?
  • 2009-03-05
  • ラクトキャスター
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『重なる驚愕』

羨ましかった、気に入らないものを気に入らないといえるその口が。
妬ましかった、その意志を貫ける体躯が。
悔しかった、今までの生き方を否定されているようで。

けれど、その背中は―――
どこか優しかった。

サイドティアーズ:ウェヌス
     『重なる驚愕』
                  ぽんぽいたーい       




酸欠でぼぅとした頭には何故こんな目にどうして私がなど先程のことを非難する言葉と、お腹が痛い息が苦しいといった体の不満ばかりが埋め尽くされていた。

もしかしたら次にくるかもしれない攻撃に備え、そして痛いお腹を抱えもむかのように体を亀のように丸める。
目をぎゅっとつぶり体を強張らせる。
痛いのはイヤ、怖いのもイヤ。

しかし、続く攻撃はなく彼女の足音はむしろ わたしから遠ざかる。
そっと片方の瞼だけを開き遠ざかっているのであろう彼女を見上げる。

「生憎だけど逃げ道が無くなっちゃったみたいさ、もう少し私と戯れましょうか」

わからなかった、彼女がわたしを蹴った理由が。
邪魔だと思うのならわたしを置いていけば良いだけの話、それを恩着せがましく…
いいえ、やめましょう。彼女が逃げない理由なんか考えるまでもないのですから。

詩祈は履いたブーツを爪先でとんとんと床を叩き履き心地を直すと、いまだ起き上がろうとするメイオウへ突き進む。
しかし、メイオウはそれが見えいるはずなのに向かってくる詩祈になど目を向けない。

そういえば、なぜあのメイオウは鎧なんか着ているのでしょう?
ペットにお洋服を着せる方がたまにいいらっしゃいますがあんな感じなのでしょうか?
体は痛みを訴えていても、何故か不安を感じずそんなくだらないことが脳裏をよぎる。

そんなどうでもいい疑問を考えてる間にメイオウの横にたどり着いた詩祈は、鎧の一部砕けた頬の部分めがけてドロップキックを敢行する。
走った勢いとジャンプの勢いさらに全体重をかけ、そしておそらく同時にグラヴィティを発動させたのか埋まっていた両前足がビチビチと嫌な音を立て、鎧の間接部分からちぎれ ずんっ と仰向けに倒される。

その様子に、何故か首をかしげながら詩祈は倒れたメイオウのわき腹に追撃を入れていく。

立つことのできないメイオウの脇腹にこれでもかと蹴りを叩き込む詩祈。
黒い鎧は一蹴り二蹴りと数を重ねるうちに、ひび割れ内部へとダメージを加えていく。
しかし、確実にダメージが入っているであろうメイオウはそんなことを気にも留めずいまだ前足があるかのように立ち上がろうと試みる。
されどない足は立てぬ。無様に数度転がったころだろうか、ついに詩祈の蹴りに鎧が耐えかね卵の殻が砕けるかのように黒い鎧が一部はじけ飛ぶ。
その瞬間メイオウはようやく詩祈の存在に気づき、そして前足がないことを悟る。

あれではメイオウの名が台無しだ、わたしが知る限りメイオウ種はあんなにアンデットじみた無痛覚ではないはずです。
考えるにあの黒い鎧がメイオウの痛覚を遮断しているのでしょうか?
そうなれば足が千切れようともお腹を蹴られようとも関係ないですし、ああ… そう考えたら蹴られたところが痛くなってきました。

ウェヌスはわき腹をなでながら倒れた身を起こし、今度は祈るのをやめ詩祈とメイオウの動きに目を凝らしはじめる。
己の状態をようやく把握したのかメイオウは仰向けから立ち上がるのを諦め、腹ばいに這いずりながら首を振り詩祈に噛み付こうとする。
それを見つかった時点で読んでいたのか、顎の届くぎりぎりのラインで向かってく顎を自らなぞるように回りその回転の勢いを持って踵でメイオウの顎ッ面を穿った。
自ら振った勢いと、詩祈に蹴られた勢いでその首はメキリと音を立てながら首の根元からまるで横に二つ折りにしたかのように首は真後ろを見つめていた。

おそらく鎧をつないでいる間接部分はそれほど硬くないのでしょうか? お腹の鎧部分とは違いいとも簡単に割れてしまいました、それにしてもかの有名を覇すメイオウも首が折れてしまってはどうしようもないでしょう。いくら痛みがないとはいえあれだけポッキリ折れてしまえば折れた部分から下への神経伝達はおそらく不可能。あれだけいた大ゴキブリたちも今はどこかに行ってしまったようですし紆余曲折はありましたがこれでようやく安全に外に出られるようです。
外に出たら、我らが代表に猛然と講義させていただきましょう。今回のこと、もちろんわたしのお腹に蹴りを叩き込んでくれた彼女のことも含めただでは済ましません。
あぁ今から考えるだけでも笑いが止まりません。

「GRAAAAAAAAA」

しかし、そんなわたしを嘲るようにメイオウは再度一鳴きすると砕けた鎧の破片がゴキブリの形をとりメイオウの元へと集っていくではありませんか。

メイオウの足元に散った黒い鎧の破片から、おそらくさきに瓦礫に埋もった鎧の一部からゴキブリが現れそれらはメイオウの肉体へ入り込むと欠けた鎧のパーツを修復していく。
致命傷と思われた首の部分さえ鎧が元に戻れば外見上は完全修復したように見える。
尤も、千切れた前足は元には戻っていないので鎧の中身は殻なのだろうが。

驚きました、あの黒い鎧は先ほどまでのあの大量のゴキブリたちだったのですね。
これならばあの数のゴキブリがいなくなったのも頷けます。
しかし、そうなってくるとあのメイオウはなんなのでしょうか? 前足がちぎれ首が折れても動いているあのメイオウは。
メイオウ種のアンデットなど聞いたことがございません、そういった意味ではあのゴキブリからしてもはやありえないのですが。
幸い千切れた前足は置き去りのようですし少し調べてみましょうか。彼女の言うとおり生きる道を探そうじゃありませんか。

そう思い立つと、再び苛烈な攻防を繰り返す詩祈とメイオウをよそにウェヌスは先ほどまでメイオウの前足が埋まっていた瓦礫を覗き込む。
黒い隙間に肉のようなものが見えるが、それも薄暗い地下水道では見て取ることができずに目を凝らす。
だが、見えないものは見えない。

仕方ありません。瓦礫をどかしますか… 力仕事は本来わたしの領分ではないのですが。

重い瓦礫を一つ一つ押し崩しおそらくこの下に埋まっているであろうメイオウの一部を調べようと体を動かす。

わたしがこんな肉体労働をするだなんて。あの黒髪女に言われたのが尺ですがこれは思いの外主の御心を感じられるかもしれません。
おぉアレルヤわが神よ、わたしもやはり所詮は貴方の使いなどではないのかもしれません。

ガラガラと全身を使い大きな岩塊を押しのける、その岩が楔となっていたのかそれを崩すと回りを囲うように積み立っていた岩も転がり落ちていく。
その下にはわたしが探していたメイオウの前足に当たる部分が落ちていました。

「・・・・っつ」

その残骸を見るやわたしは愕然としました。
もはや腐り落ち、生命の痕跡さえ残っていないその前足。かといってアンデットなどの黒い瘴気などは微塵もなくそこにあるのはただの腐った肉塊でした。

鼻を刺すような臭いに耐えその考えが正しいものか、前足にターンアンデットをかける。
しかし、その肉塊は塵に帰する事なくその姿のままそこに鎮座していた。

つまり、あのメイオウはアンデットではない。

ではあのメイオウは何故生きているのでしょうか?
アンデットでもなくあのように腐った体躯になりながらも戦闘を行えるほどの意思や知能を残すなど不可能です。
ましてや、あの頭に生えている炎の剣で脳を破壊されながらも行動などありえません。

では何故…

「そこのあなた、よく聞きなさい。そのメイオウは生きていませんですがアンデットでもありませんおそらく別の要因で動いていますその根本を断たない限り体をいくら千切ったところで鎧が補ってしまいます」
「こいつが死んでるのなんか両腕へし折られた時点で気づいてるさね!アンデットじゃないのも脳天ぶっ潰した時点でわかってるんさ!アドバイスするならもっと役に立つことよこしなさいよ!」

カチンときました。

「っつ!人が気を使って教えて差し上げてますのに! ならこれならどうですか! メイオウの一部からはアンデット特有の瘴気が感じられませんですから可能性があるとすれば死体を用いたフレッシュゴーレムか魔術を用いた遠隔操作。最悪機会時代の技術でしたら専門外なのでわかりませんが… おそらくこの3種のどれかです」

そう言うと詩祈はメイオウから離れわたしの横まで一足飛びに下がってくると、にやりとしかし嬉しそうに笑いながらわたしの肩を軽く叩くのでした。

「さんく。ほいじゃ聞くけどアレ、鎧が本体って可能性ない?あのゴキ共あからさまに怪しいのよね」

そういうと牽制に足元の手ごろな大きさの岩をメイオウに向かって蹴りつけます。
その際タイガーショ○トなる叫びが聞こえたような気もしますがわたしの気のせいでしょう。

「鎧… ありえますね。指令を出しているのは脳ではなく神経系に巣食っているゴキブリだとすれば… いぇそうなればもはやゴキブリでないことは明白ですね。もしかしてあの生物は群れで意思の疎通をしている? いや… ゴキブリの姿は擬態と考えれば…」
「あぉもぅ結局あっちが本体って可能性はあるのね? ならいくらでもやりようがあるさね」

そういうと詩祈は再度メイオウに向けて突進し今度は頭部や腹部といったピンポイントを狙うのではなく、手当たり次第にヒットアンドウェイを始める。

そう。彼女の言うとおり鎧が本体だとすれば鎧をはいでしまえば良いのですが、外骨格のようにアレだけしっかりと覆われたものを剥ぐのは至難の業でしょう。それに両手が使えないのであればなおさらにです。そんなものをどうやって倒せというのでしょう? 彼女はやりようがあるといっていましたがあんな風にちまちま削っていてもメイオウが有利なのは変わりようがありません。・・・・倒す?

「そういえば… あの時…」

先ほど彼女がメイオウにドロップキックを入れたとき、なぜメイオウはすぐに起きずにしかも何故彼女に気がつかなかったのでしょう?
攻撃されているのに気づかないのは痛覚の問題があるでしょうが、自分が操る体に損害が出てそれに気づかなかったのでしょう…
鎧が本体?違う。 もし本体があるならあんな状態になるはずがない。わたしたちは何か勘違いをしている?

「そこのあなt…七崎さん!鎧の一部をこちらにください!」
「はぁ!?気になるならそこらのゴキブリの屍骸でも見なさいよ!あいつらが固まったものなんだから!」

わたしの声を苛立ちと共に一蹴し七崎さんはメイオウと一進一退の攻防を繰り広げる。
わたしは彼女の言うとおり辺りを見回してゴキブリの屍骸を探すがその姿は一向に見つからない。
あるのは崩れた壁の残骸と、メイオウの腐肉のみでここまで進んできた際につぶしてきたゴキブリの屍骸がひとかけらもないのだ。

「「そんな馬鹿な・・・」」

その時、わたしが漏らした言葉とそっくり同じものが背後から聞こえてきた。

後ろを振り返ると先程までの態度からは想像できないほどに、驚きと後悔をたたえた顔で立ち尽くすドミニオン界代表のためごろう様がいらっしゃっいました。


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七崎詩祈

Author:七崎詩祈
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